血管内焼灼術(レーザー治療)について

レーザー治療について

レーザー治療は、静脈に極細の光ファイバーを入れて血管内でレーザーを照射し、熱によって静脈を塞ぐ根治療法です。局所麻酔で行うことができ、痛みや出血リスクが大幅に低減できます。皮膚を切開しないため傷跡が目立たず美容的な観点からも優れた治療法です。
日本では2011年1月に保険適用されてこの治療法が選択されるケースが増え、現在では主流な治療法となっています。
ただし、保険適応となるのは、厚生労働省に認可されているものに限られます。当院では、最新鋭のレーザー治療機器「エンドサームレーザー1470nm」を導入しています。

実際の手術時の映像も含まれておりますので、閲覧の際はご注意ください。

高い安全性・根治性・満足度のために

レーザー治療の場合、お身体への負担が最小限になるため治療を受けた直後に日常生活へ復帰できます。また、下肢静脈瘤に対して行うこのレーザー治療は根治度が高く、5年間の術後成績がストリッピング手術より優れた成績を残していると指摘する海外の研究データもあります。
当院では、治療に関して高い安全性・根治性を重要視しており、加えて痛みや傷跡などを残さないように配慮することで患者様の満足度にもつなげています。血管内焼灼術の経験豊富な血管外科専門医である院長が質の高い治療を提供いたしますので、お困りの方はお気軽にご相談ください。

メリット

  • 入院不要の日帰り手術
  • 切開しないため傷跡が目立たない
  • 術後の出血がほとんどない
  • 保険適応
  • 治療中・治療後の痛みがほとんどない

デメリット

  • まれに再発するケースがある(再発頻度はストリッピング手術と同程度です)

血管内焼灼術で使用する機器

 エンドサームレーザー1470

当院では、厚生労働省の認可を受けたレーザー治療機器を導入しています。
レーザー治療では、弁不全になった伏在静脈内に細い光ファイバーを挿入し、レーザーを照射してその熱によって血管を収縮・閉塞させて血流を遮断し、逆流を阻止します。欧米では2001年には血管内レーザー焼灼治療が行われはじめ、多くの研究結果によって従来の手術に比べ侵襲性が低く、重篤な合併症が起こりにくく、再発率も少ないことがわかってきたことから、下肢静脈瘤治療の主流となっています。
当院では、感染リスクを最小限にするために、この治療で使用するガイドワイヤー、レーザーファイバーといった体内に入るものすべてを使い捨て製品でそろえ、1回のみの使用にしています。

静脈麻酔について

下肢静脈瘤の血管内焼灼術では、痛みなどがほとんどないため足に注射する局所麻酔だけで治療することが可能です。また、よりストレスなく治療を受けたい方のために、ウトウトした状態で治療を受けられる静脈麻酔による治療も行っています。手術中や手術後の痛みもなく、術後はリカバリールームで少しお休みいただいて、当日は歩いてご帰宅できます。
下肢静脈瘤の血管内焼灼術は局所麻酔だけでできますが、手術に対する緊張などで心身に大きなストレスを感じる方もいらっしゃいます。そうした方が不安なく、リラックスした状態で治療を受けることができるのが静脈麻酔による治療です。現在は麻酔技術が洗練されていますので、お身体への負担を最小限に抑えた軽い麻酔が可能になっています。もちろん、全身状態をしっかりモニターして適切に管理しながら行い、すぐに適切な処置ができる体制を整えています。患者様の状態やお気持ちなどに合わせて、適切な治療法や麻酔法を選択できるようにしていますので、治療に関するご不安がある方も安心してご相談ください。

治療費用

※標準的な治療の目安となる自己負担額であり、薬代や弾性ストッキングの料金、短期滞在手術加算は含まれていません。詳細については、お問い合わせください。

診察内容 3割負担の場合 1割負担の場合
初診時(初診料+超音波検査) 約2,500円 約900円
血管内焼灼術(片足) 約30,000円 約10,000円
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